対応事例・法律知識 公共性・公益目的で争う名誉毀損:東京地裁美容整形判決を読む 2025年3月25日 以下の解説ブログは、東京地裁平成2年1月30日判決・判例タイムズ730号140頁を題材として、「名誉毀損における事実の証明」と「言論の応酬による正当な反論」などがどのように判断されるかを整理しつつ、まとめたものです。... 大熊裕司
対応事例・法律知識 発信者情報開示に応じないⅩに効果的な『間接強制』の解説 2025年1月18日 1 はじめに 「間接強制」は、強制執行手段の一つとして民事執行法に定められています。金銭支払いではない“作為義務”や“不作為義務”を履行しない債務者に対し、不履行1日につき一定の金銭ペナルティを科すことで、心理的・経済的な圧力をかけ、義務の履行を促す制度です。 その典型的な利用場面として、 発信者情報開示命令(仮処分含... 大熊裕司
対応事例・法律知識 プライバシー侵害とは? 重要判例・個人情報保護のポイント 2025年1月10日 1 プライバシーの侵害とは何か (1)プライバシーの基本的な考え方 「プライバシーの侵害」とは、端的にいえば、個人の私生活上の事実や情報が、本人の意思に反して他人に知られたり、みだりに公表されたりすることによって、不快感や不利益が生じることを指します。プライバシーの保護は、憲法上の人権保障や民法上の不法行為に関する規定... 大熊裕司
対応事例・法律知識 【判例解説】「月刊ペン」事件に学ぶ名誉毀損と公共性 2025年1月9日 1.事件の概要 本件は、雑誌「月刊ペン」の編集局長であった被告人が、宗教法人創価学会(以下「学会」という。)の教義やあり方を批判するに際し、当時同会の会長であった池田大作氏の私生活上の女性関係を取り上げる記事を掲載したところ、これによって、学会・池田会長及びその醜聞の相手方とされた女性らの名誉を毀損したとして逮捕・起訴... 大熊裕司
対応事例・法律知識 VTuber事例から学ぶ:誹謗中傷の発信者特定 2025年1月5日 近年、YouTubeや各種配信サービスで活動するVTuber(バーチャルYouTuber)は、大勢のファンを獲得する一方で、匿名掲示板やSNS上で過激な誹謗中傷やプライバシー侵害にさらされる事例が増えています。個人や法人の権利を侵害する投稿がなされた場合、被害者(VTuber本人や運営会社など)は「発信者情報開示請求」... 大熊裕司
対応事例・法律知識 「同定可能性」とは 2024年12月28日 はじめに インターネット上の書き込みにより、誹謗中傷やプライバシーの侵害といった問題が生じるケースは年々増加しています。いざ自分が被害に遭ったとき、「これを削除させたい」「投稿者の情報を開示してほしい」と思っても、法的手続きをスムーズに進めるためにはいくつかの要件を満たしている必要があります。その中でも重要な要件の一つ... 大熊裕司