爆サイ.comに誹謗中傷記事が書き込まれた場合の対応として、爆サイ対する開示請求、削除請求に関する、専門弁護士による解説です。個別のご相談については、お問い合せ下さい。
爆サイとは
爆サイ.comは月間10億PVを誇る、北海道から沖縄、海外の気になる話題を網羅したPC・スマホ・タブレット対応の人気掲示板です。掲示板カテゴリ数はナント3986個
ニュース速報・スポーツ・動画・政治・経済・芸能から、パチンコ・スロット・お水・ホスト・風俗・ギャンブル・ゲームまでジャンルの幅広い日本最大級のローカルクチコミ掲示板です。
爆サイも有名なネット掲示板の一つで、地域密着型のスレッドが多数立てられており、多数の誹謗中傷記事も書込まれています。
爆サイの運営者は
爆サイ.com上では公表されていませんが、発信者情報開示請求や投稿記事削除請求には対応してくれているため、仮処分等の裁判を行う必要性があまりないため、運営者が特定できないとしても、あまり困ることはありません。
爆サイで誹謗中傷を行った投稿者を特定するには
爆サイは、弁護士や警察からの依頼があれば、IPアドレス、タイムスタンプ等の発信者情報を任意に開示しています。
まずは、
爆サイ.comを通じて、対象のスレッド、URL、開示対象のレス番号を特定して、ログの保存請求を行い、爆サイからの案内に従って、指定の住所宛に発信者情報開示依頼書を送付して、IPアドレス、タイムスタンプ等の発信者情報の開示を求めます。
時期や開示対象のレス数にもよりますが、2~4週間程度で、IPアドレス、タイムスタンプ等の発信者情報が郵便で届きます。
爆サイからIPアドレス、タイムスタンプ等が開示され、投稿者の契約しているプロバイダ(電話会社等)が判明した後、当該プロバイダに対する発信者情報開示請求訴訟(氏名、住所等の開示を求める裁判)を提起します。裁判所が開示を認める判決を出した場合は、プロバイダから投稿者の氏名、住所等が開示されます。
投稿者(発信者)が特定できれば、示談交渉を行い、場合によっては損害賠償請求訴訟を提起することになります。
爆サイでの誹謗中傷記事を削除するには
爆サイで誹謗中傷記事が書き込まれた場合、爆サイに直接権利侵害の理由を説明して、削除を求めます。
削除したい記事のスレッドの下にある
「削除依頼フォーム」から削除請求するのが一般ですが、簡単には削除されない運用になっています。
弁護士が削除請求をする場合は、上記の開示請求と同様に、
爆サイ.comを通じて、対象のスレッド、URL、削除対象のレス番号を特定して、爆サイからの案内に従って、指定の住所宛に削除依頼書を書面で送付します。ここでは、どのような法的根拠に基づいて削除を求めるかを具体的に説明する必要があります。源氏名や伏せ字を用いた誹謗中傷記事の場合、削除理由の説明が難しい場合もあります。詳しくは、弁護士にご相談ください。
法的根拠を明確にせずに「削除依頼フォーム」から削除請求をしても、削除には応じてもらえないことが多いですので、自分で削除の理由を書くのが難しいようなら、弁護士に依頼して削除を求めた方が安心できるかもしれません。
個人による削除請求
爆サイの運営は、任意の削除請求に応じています。
しかし、多くの相談者から話を聞いてみると、上記のとおり、
個人が「削除依頼フォーム」から削除請求しても対応してもらえないケースが多いようです。
爆サイから削除に応じてもらえないような場合は、弁護士に依頼して、書面により正式な形で削除請求をする方法を採ることをお勧めします。
弁護士からの削除請求
爆サイの運営は、弁護士からの削除請求の窓口を別途設けており、弁護士は書面によって、削除請求を行っています。爆サイが要求する送信防止措置依頼書(削除請求書)は、プロバイダ責任制限法に準拠したひな型であり、
①削除対象のスレッドURL、②レス番号、③投稿内容、④削除理由などを記載して、返信用封筒を同封して、所定の場所に送付する必要があります。
インターネット問題に慣れた弁護士であれば、対応可能だと思いますが、特に、削除理由が具体的である必要があります。自分が誹謗中傷されている投稿が、自分のどのような権利を侵害しているのかを、法的根拠に基づいて、具体的に説明する必要があります。抽象的に「誹謗中傷を受けている」だけでは、削除に応じてもらうのは難しいです。権利侵害の具体的内容については、以下の解説記事もご参照下さい。
削除までに要する期間
爆サイの削除人が対応していることであり、無償で行っていることですので、皆さんの関心は高いと思いますが、何日で削除できるという見込みを説明することが難しいです。
ただ、これまでの経験から、削除対象の投稿数が少ない時は1週間以内で削除されることが多いようです。他方、多数の投稿削除を請求する場合は、より時間を要する傾向があります。
スレッド削除はできるか
爆サイに立てられたスレッドごと削除してもらいたいという依頼もあります。ただ、スレッド削除という削除請求方法はありませんので、削除対象の投稿記事を特定して削除請求をする必要があります。スレッド内で、あまりに誹謗中傷が多いような場合は、削除人の判断でスレッドごと削除されるケースもあります。
いずれにしても、スレッドごと削除するか否かは、爆サイ運営の判断となりますので、期待しすぎないよう注意が必要です。
加害者への損害賠償
爆サイには、風俗関係のスレッドも多くありますので、風俗関係のお店での誹謗中傷の場合は、上記ホスラブでの説明と同じになります。
もっとも、爆サイでは、地域ごとの雑談と呼ばれるスレッドも多くあり、風俗店以外にも、一般の飲食店や企業に関する口コミ情報や地域で発生したニュースについても書かれています。
これらの投稿については、誰が投稿したかを事前に予測することは難しく、発信者情報開示請求を行い、加害者を特定するしかありません。
開示の結果、加害者が面識のある人であったことが多いですが、見知らぬ人が投稿者であったことが多いのも、ローカル的なスレッドでの投稿の特徴です。
その他、損害賠償に関しては、こちらをご確認ください。
▼ お問い合わせはこちら(全国対応) 虎ノ門法律特許事務所
弁護士 大熊 裕司
誹謗中傷の被害にお悩みの方、誹謗中傷と捉えられてしまう投稿を行なってしまいお悩みの方、まずはお気軽にご相談ください。全国からのお問い合わせに対応しております。
お問い合わせは無料です。お問い合わせの際に、誹謗中傷されている掲示板URLと該当レス番号もお伝えください。
▼ 料金について
相談料
30分 5500円になります。
発信者本人(加害者)の方からのご相談にも応じます。
なお、法律相談後、事件を受任するに至った場合は、法律相談料は不要です。
ネット書込み削除、書込み者特定の費用
投稿記事の任意削除
基本料金:5万5000円~
※サイトや削除件数によって料金が異なります。
投稿記事削除の仮処分
発信者情報開示命令申立(書込み者の氏名、住所の開示)
書込み者に対する損害賠償請求
【示談交渉の場合】
・着手金:16万5000円~
・報酬金:17.6%
【訴訟の場合】
・着手金:22万円~
・報酬金:17.6%
▼ お支払方法について
・弁護士保険を使うことで、着手金が不要なケースもございますのでご相談下さい。