誹謗中傷・風評被害対策ニュース 名誉毀損訴訟-週刊文春報道はどこまで真実か、裁判所の判断 2025年1月4日 【第一審:平成31年4月19日 東京地裁判決(事件番号:平27(ワ)15736号)】 1.訴訟の背景 当事者 原告会社:多数のタレントを有する大手芸能事務所。 原告A(代表取締役):原告会社代表取締役であり、芸能団体の常任理事なども務める。 被告会社:雑誌・書籍発行を営む出版社。 被告D(編集長):被告会社の従業員で、... 大熊裕司
誹謗中傷・風評被害対策ニュース 岡田克也・東京高裁が示した「真実性・真実相当性」の判断基準 2025年1月4日 1 はじめに 本稿では、平成21年2月5日東京高等裁判所判決(以下「本件判決」といいます)を題材に、名誉毀損における事実摘示と意見・論評の区別、ならびに真実性・相当性の判断基準などがどのように示されたかを概観いたします。本件は、民主党副代表(当時)であった衆議院議員岡田克也氏(控訴人)が、自由民主党政務調査会首席専門員... 大熊裕司
誹謗中傷・風評被害対策ニュース 片山さつき議員vs週刊文春-名誉毀損裁判 2025年1月4日 1 報道内容(週刊誌「週刊文春」に掲載された記事の詳細) 被控訴人(第一審では「被告」)は、大手出版社として週刊文春を発行しており、当該週刊誌に以下のような内容の記事(以下「本件記事」といいます)を掲載しました。 当時国務大臣であった国会議員(片山さつき氏)(本件訴訟での「控訴人」)の“口利き”疑惑 控訴人は旧大蔵省(... 大熊裕司
誹謗中傷・風評被害対策ニュース 未成年者が巻き込まれる誹謗中傷の実態と保護者がすべき対応 2024年12月29日 近年、インターネットやSNSの普及により、子どもたちがスマートフォンやパソコンを使ってコミュニケーションを取る機会が飛躍的に増加しました。しかしその一方で、未成年者がネット上で誹謗中傷の被害に遭うケースも深刻化しています。従来ならば身近なコミュニティだけで完結していたトラブルが、SNSという匿名かつ不特定多数へ発信でき... 大熊裕司
誹謗中傷・風評被害対策ニュース 医療機関の口コミ対策 2024年12月29日 1.はじめに:医療機関における口コミの重要性 医療機関にとって、「口コミ」は患者さんや利用者との信頼関係を築くうえで非常に重要な情報源です。従来、患者さん同士のクチコミは地域や知人の間で口頭により伝わっていましたが、インターネット・SNSの発展に伴い、口コミサイトや検索エンジンのレビュー欄などを通じて、短時間で広範囲に... 大熊裕司
誹謗中傷・風評被害対策ニュース 飲食店の口コミ対策 2024年12月29日 1.はじめに:飲食店における口コミの重要性 飲食店を探す際に、口コミサイトやSNSを参考にしている方は非常に多いです。実際に「食べログ」「ぐるなび」「ホットペッパーグルメ」などの口コミサイトには、個人の主観的な評価や写真が多数投稿されており、店舗を初めて利用する消費者にとっては情報の宝庫となっています。さらに、近年では... 大熊裕司
誹謗中傷・風評被害対策ニュース SNS担当者の注意点及び炎上対策 2024年12月29日 1.SNS担当者の重要性とリスク 1-1.SNS担当者の役割 企業や公共機関などにおいて、SNS担当者は対外的な情報発信とユーザーとのコミュニケーションの窓口を担っています。具体的には以下のような役割が挙げられます。 情報発信・広報 新商品やサービス情報、キャンペーン、イベント告知、企業の理念・活動報告などをSNSを通... 大熊裕司
被害者からのよくある質問 本名が書かれていなくても開示請求はできますか? 2024年12月28日 本名が書かれていなくても開示請求はできますか? 【同定可能性とは】 インターネット上で名誉毀損やプライバシー侵害を主張する場合、まず問題となるのが「同定可能性」です。これは投稿内容が被害者を指していると周囲の人が認識できるかどうかを意味します。フルネームが書かれていなくても、「○○会社の店長」「夜職で△△と名乗っている... 大熊裕司