対応事例・法律知識 【判例解説】「月刊ペン」事件に学ぶ名誉毀損と公共性 2025年1月9日 1.事件の概要 本件は、雑誌「月刊ペン」の編集局長であった被告人が、宗教法人創価学会(以下「学会」という。)の教義やあり方を批判するに際し、当時同会の会長であった池田大作氏の私生活上の女性関係を取り上げる記事を掲載したところ、これによって、学会・池田会長及びその醜聞の相手方とされた女性らの名誉を毀損したとして逮捕・起訴... 大熊裕司
対応事例・法律知識 VTuber事例から学ぶ:誹謗中傷の発信者特定 2025年1月5日 近年、YouTubeや各種配信サービスで活動するVTuber(バーチャルYouTuber)は、大勢のファンを獲得する一方で、匿名掲示板やSNS上で過激な誹謗中傷やプライバシー侵害にさらされる事例が増えています。個人や法人の権利を侵害する投稿がなされた場合、被害者(VTuber本人や運営会社など)は「発信者情報開示請求」... 大熊裕司
対応事例・法律知識 「同定可能性」とは 2024年12月28日 はじめに インターネット上の書き込みにより、誹謗中傷やプライバシーの侵害といった問題が生じるケースは年々増加しています。いざ自分が被害に遭ったとき、「これを削除させたい」「投稿者の情報を開示してほしい」と思っても、法的手続きをスムーズに進めるためにはいくつかの要件を満たしている必要があります。その中でも重要な要件の一つ... 大熊裕司
対応事例・法律知識 仮処分で要求される“担保”とは? 2024年12月27日 インターネット上で誹謗中傷や名誉毀損が行われている場合、被害者(債権者)が迅速に救済を図る手段として「発信者情報開示仮処分」や「投稿記事削除仮処分」を利用することが多くなっています。これらの仮処分は、掲示板やSNS、ブログなどの運営者(債務者)に対し、問題のある投稿記事を削除させたり、その投稿者の情報を開示させたりする... 大熊裕司
対応事例・法律知識 名誉毀損とは何か 2024年11月16日 名誉毀損(めいよきそん)は、現代社会において、個人や法人の社会的評価を低下させる行為として法律で規定されています。インターネットやSNSの普及に伴い、名誉毀損に関する問題は急増しており、その法的枠組みや予防策を理解することが重要です。本記事では、名誉毀損の基本的な法的概念、主要な裁判例、そして予防策について詳しく解説し... 大熊裕司
対応事例・法律知識 誹謗中傷・風評被害とは何か 特徴と対策方法 2020年4月17日 インターネットにおける誹謗中傷・風評被害への対応 誹謗中傷とは 誹謗中傷という用語が法律用語として存在するわけではありません。一般的に、他人を傷つけるような言葉を投げつけられたり、インターネット上で投稿されたりしたときに、「誹謗中傷」されたなどと言ったりします。 一般には、他人の悪口を意味していると考えてよいと思います... 大熊裕司
対応事例・法律知識 インターネット・SNS上での匿名での誹謗中傷の具体例と法律 2020年4月30日 誹謗中傷として認められるためには、第三者から見て自分のことが誹謗中傷されていると理解できる状態である必要があります。インターネット上に自分のことだと思い当たる誹謗中傷があったとしても、誹謗中傷の書き込みを第三者が見て自分のことだと特定できない場合には削除や発信者情報開示請求が認められないことになります。 同定可能性 同... 大熊裕司
対応事例・法律知識 発信者情報開示請求とプロバイダ責任制限法 2020年4月23日 プロバイダ責任制限法に基づく発信者情報開示請求 プロバイダ責任制限法とは プロバイダ責任制限法の正式名称は、「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律」という長い名称です。そのため、一般には「プロバイダ責任制限法」「プロ責法」などと呼ばれています。 プロバイダ責任制限法に書かれているこ... 大熊裕司