WordPress (ワードプレス)に誹謗中傷が書き込まれた場合の対応方法について紹介します。
WordPress (ワードプレス) は、ブログから高機能なサイトまで作ることができるオープンソースのソフトウェアです。個人ブログから大規模なニュースサイトまで用途はさまざまで、Web 上の40%のサイトが WordPress を使っていると言われています。
WordPressを管理しているのは、アメリカのカリフォルニア州にある「AUTOMATTIC, INC.」という会社です。
WordPressへの発信者情報開示請求
WordPressは有料サービスも提供していますので、ブログ管理者の氏名、住所、電話番号、メールアドレスを保有している可能性があります。その場合は、通常訴訟で開示請求を行うことになります。
しかし、ブログ管理者が有料サービスの申し込みをしているか分かりませんので、サーバー管理者と並行して特定手続きをすることになると思います。また、原則通り、仮処分を申し立てて、IPアドレスの開示を求めていくという方法もあります。なお、申立てをする裁判所は、東京地方裁判所となります。
具体的な手続きは、本ブログの発信者情報開示請求とプロバイダ責任制限法をご覧ください。
WordPressへの削除請求
「AUTOMATTIC, INC.」は世界的な企業ですので、メールによる問い合わせは可能です。しかし、任意の削除請求には応じていないのが実情です。
そこで、WordPressで誹謗中傷の被害を受けた場合は、WordPressの管理者である「AUTOMATTIC, INC.」に対して、仮処分の申し立てをすることになります。なお、申立てをする裁判所は、基本的には被害者の居住地(会社の場合は本店所在地)を管轄する裁判所となります。